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梅雨期・台風期等の大雨に備えて

兵庫県下における警報発表状況

 梅雨期、台風期においては、例年、全国各地で局地的大雨や集中豪雨が観測され、河川の急な増水や氾濫、土砂災害等により多数の人的被害及び住家被害が発生しているところであります。
 また、「平成30年7月豪雨」では、西日本を中心に甚大な被害が発生し、本県においても県下初となる特別警報が発表されるなどしています。


普段から「避難のタイミング」「避難の場所」を考えて気象庁が発表する気象情報や、市町が発令する避難情報等を入手し、早めの避難を心がけましょう。
普段から「避難のタイミング」「避難の場所」を考えて気象庁が発表する気象情報や、市町が発令する避難情報等を入手し、早めの避難を心がけましょう。

雨・風等に対する知識

雨の強さと降り方

1時間雨量
(ミリ)
10以上
 20未満
20以上
 30未満
30以上
 50未満
50以上
 80未満
80以上
予報用語 やや強い雨 強い雨 激しい雨 非常に激しい雨 猛烈な雨
人の受けるイメージ ザーザーと降る どしゃ降り バケツをひっくり返したように降る 滝のように降る
  (ゴーゴーと降り続く)
息苦しくなるような圧迫感がある。恐怖を感じる
人への影響 地面からの跳ね返りで足下が濡れる 傘をさしていても濡れる 傘は全く役に立たなくなる
屋内の様子
(木造住宅を想定)
雨の音で話し声が良く聞き取れない 寝ている人の半数くらいが雨に気がつく
屋外の様子 地面一面に水たまりができる 道路が川のようになる 水しぶきであたり一面が白っぽくなり、視界が悪くなる
車両に乗車中   ワイパーを早くしても見えずらい 高速走行時、車輪と路面の間に水膜が生じブレーキがきかなくなる 車の運転は危険

風の強さと吹き方

平均風速(m/s) 10以上
 15未満
15以上
 20未満
20以上
 25未満
25以上
 30未満
30以上
 35未満
35以上
 40未満
40以上
予報用語 やや強い風 強い風 非常に強い風 猛烈な風
おおよその時速 ~50㎞ ~70㎞ ~90km ~110㎞ ~125km ~140km 140km~
速さの目安 一般道路の自動車 高速道路の自動車 特急列車
人への影響 風に向かって歩きにくくなる。傘がさせない。 風に向かって歩けなくなり、転倒する人も出る。高所での作業は極めて危険。 なにかにつかまっていないと立っていられない。飛来物によって負傷するおそれがある。 屋外での行動は極めて危険。
屋外・樹木の様子 樹木全体が揺れはじめる。電線が揺れ始める。 電線が鳴り始める。看板やトタン板が外れはじめる。 細い木の枝が折れたり、根の張っていない木が倒れ始める。
看板が落下、飛散する。道路標識が傾く。
多くの樹木が倒れる。電柱や街頭で倒れるものがある。ブロック壁で倒壊するものがある。
走行中の車 道路の吹き流しの角度が水平になり、高速運転中では横風に流される感覚を受ける。 高速運転中では、横風に流される感覚が大きくなる。 通常の速度で運転するのが困難になる。 走行中のトラックが横転する。
建造物 樋(とい)が揺れ始める。 屋根瓦・屋根葺材がはがれるものがある。雨戸やシャッターが揺れる。 屋根瓦・屋根葺材が飛散するものがある。固定されていないプレハブ小屋が移動・転倒する。ビニールハウスのフィルムが広範囲が破れる。 固定の不十分な金属屋根の葺材がめくれる。養生の不十分な仮説足場が崩落する。 外装材が広範囲にわたって飛散し、下地材が露出するものがある。 住宅で倒壊するものがある。鉄骨構造物で変形するものがある。

「局地的大雨」や「集中豪雨」への注意

 最近は、ごく狭い範囲に短時間で強い雨が降る「局地的大雨」や激しい雨が数時間にわたって降り続く「集中豪雨」などによって引き起こされる災害も増えています。こうした雨は狭い地域に限られ突発的に降るため、発生の予測は難しく、突然状況が変わります。特に屋外では次のような場所は、急激に水が流れ込んだり、増水したりして危険です。少しでも異常を感じたら避難しましょう。

・地下街などの地下施設 ・住居の地下室、地下ガレージ ・下水道管、用水路

・道路のアンダーパス ・川原、中州、親水公園

  • 地下街などの地下施設
  • 住居の地下室、地下ガレージ
  • 下水道管、用水路
  • 道路のアンダーパス
  • 川原、中州、親水公

「集中豪雨」ってなに??

 前線や低気圧の影響や雨を降らせやすい地形の効果によって積乱雲が同じ場所で次々と発生・発達を繰り返すことにより、激しい雨が数時間にわたって降り続き、狭い地域に数百ミリの総雨量となります。
 毎年、各地でこうした大雨によって、河川の氾濫や土砂災害が発生しています。


「局地的豪雨」ってなに??

 単独の積乱雲が発達することによって起き、大雨や洪水の注意報・警報が発表される気象状態でなくても、狭い範囲に数十分の短時間に数十ミリの急な強い雨が降り、川や水路等が短時間に増水する等、急激な状況変化により重大な事故を引き起こすことがある。

大雨による土砂災害

大雨の時に注意しなければならない災害の一つが、土砂災害です。日本は国土約7割が山地や丘崚のた  め、大雨、台風、地震等によりしばしば土砂災害は発生します。土砂災害には次の3種類があります。

【土砂災害の種類】

  1. がけ崩れ
  2. 斜面の地表に近い部分が、雨水の浸透や地震等でゆるみ、突然崩れ落ちる現象
  3. 土石流
  4. 山腹や川底の石、土砂が長雨や集中豪雨等によって、一気に下流へと押し流される現象
  5. 地滑り
  6. 斜面の一部あるいは全部が地下水の影響と重力によって斜面下方に移動する現象

※ 土砂災害が発生する危険性のある地区は、「土砂災害危険箇所」もしくは「土砂災害警戒区域」に指定されています。

土砂災害警戒情報に注意しましょう!

 雨が降り出したら「土砂災害警戒情報」に注意しましょう。土砂災害警戒情報は、土砂災害の危険性が高まったときに都道府県と気象庁が共同で発表します。

 土砂災害警戒情報は、テレビ、ラジオ、防災無線、気象庁や各都道府県の砂防事務所ホームページなどでも確認できます。

 また都道府県と気象庁は、土砂災害警戒情報を補足する情報として、市町村のより詳しい危険度エリアがリアルタイムでわかる「土砂災害警戒判定メッシュ情報」等を提供しており、各都道府県や気象庁ホームページで確認することができます。

土砂災害の前兆現象を知る

 土砂災害には、前兆現象が現れることがあります。
 前兆現象に気づいたら、すぐに周囲の住民や自治体などに連絡し、避難しましょう。

がけくずれの主な前兆現象
  • がけにひび割れができる
  • 小石がパラパラと落ちてくる
  • がけから水が湧き出る
土石流の主な前兆現象
  • 山鳴りがする
  • 急に川の水が濁り、流木が混ざり始める
  • 腐った土の匂いがする
地滑りの主な前兆現象
  • 地面がひび割れ・陥没
  • がけや斜面から水が噴き出す
  • 井戸や沢の水が濁る

大雨や台風による災害から身を守る

~ 大雨や台風から身を守るためには、「情報の収集」が大切です。~

 台風や大雨はいつ、どこで、どれくらいの強さで発生するか、ある程度予想することができ、気象庁はそうした情報を「防災気象情報」として発表しています。
 テレビ・ラジオ、気象庁のホームページなどで最新の防災気象情報を収集するように心がけ、時間を追って段階的に発表される「注意報」や「警報」を活用して、早め早めの安全確保行動をとるようにしましょう。

 また、気象庁は、警報や注意報に先立ち、「大雨に関する気象情報」や「台風に関する気象情報」を発表します。天気予報やニュースで「気象庁では大雨(台風)に関する情報を出して警戒を呼びかけている」という言葉が流れたら、その後の気象情報に注意してください。

日頃の備え

 台風や大雨の備えとして、強い風や雨が始まる前にしておくことがあります。日頃から次のような備えをしておきましょう!!

【家の外の備え】~大雨が降る前、風が強くなる前に行いましょう~

  • 窓や雨戸はしっかりと鍵をかけ、必要に応じて補強する
  • 側溝や排水溝は掃除して水はけを良くしておく
  • 風で飛ばされそうな物は飛ばないよう固定したり、家の中や倉庫などに片付ける。

【家の中の備え】

  • 非常用品の確認
  • 懐中電灯、携帯ラジオ(乾電池)、救急用品、衣類、非常用食品、携帯ボンベ式コンロ、貴重品など
  • 室内からの安全対策
  • 飛散防止フィルムなどを窓ガラスに貼ったり、万一の飛来物の飛び込みに備えてカーテンやブラインドをおろしておく。
  • 水の確保
  • 断水に備えて飲料水を確保するほか、浴槽に水を張るなどして生活用水を確保する
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