も う こ り た ?
管内の皆さん、こんにちは。
生田署に着任して2ヶ月近くが経ちました。
この間に感じたことを一言で表すと、「もうこりた」であります。
このように書くと、皆さんは「なんや署長、生田署は忙しいから、もう懲りたんかいな?」と思われるかもしれませんが、そうではありません。
「忘己利他(もうこりた)」であります。
己を忘れて他を利する。
つまり、自分のことは後回しにして、世のため人のために頑張るということです。
生田署の管内には、北野異人館や南京町といった観光地、著名な神社等のほか、県内最大の繁華街・歓楽街があり、最近は観光客やインバウンドの増加も顕著で、コロナ禍を経て人流が戻り、街も活況を呈している感があります。
その反面、人が増えるとトラブルや犯罪に巻き込まれる方も多く、街頭犯罪が多発しているほか、もとより特殊詐欺やSNS型投資・ロマンス詐欺なども増加しています。
このような治安情勢に対し、署員一丸「忘己利他」の精神で、管内の安全と安心を守るため、頑張らなければならないと改めて感じているところであります。
さて「忘己利他」といえば、こんな話がありました。
管内のこうべ小学校の令和6年度福祉学習において、当時4年生の児童が高齢者へのインタビューをきっかけに、信号機や高齢者等の交通事故について勉強され、その結果を踏まえ、交通事故防止に繋がる素晴らしい提案をしていただきました。
先日、児童と先生や親御さんを当署にお招きし、感謝をお伝えするとともに
馬越麻央さん(こうべ小学校5年生)
吉田瑠璃さん(こうべ小学校5年生)
のお二人に表彰させていただきました。
ご提案につきましても、今後、交通行政の検討に際し、大いに参考とさせていただくこととしております。
今回の学習についてお二人にお聞きしたところ、「校区をすべての人にとってもっと幸せなまちにするために、どのようなことができるかを考えた」とのことでした。
小学生にして既に「利他」の精神が根付いていることに感心させられました。

生田警察署長 中村 信幸


高齢者等の交通安全について勉強し
信号機に関する提案をした努力に対し
令和7年5月2日に生田警察署の署長室で
いくたん賞」を贈呈しました。


こうべ小学校5年生 馬越麻央さん


こうべ小学校5年生 吉田瑠璃さん


生田署長・担任の先生・受賞者・担任の先生・校長先生
