9月に入りましたが、まだ夏を思わせる暑い毎日が続いています。
私はランニングを趣味としていて、普段は休日に走っているのですが、今年の夏は特に暑く、今は日中の暑さを避けて、仕事を終えてからランニングをしています。
夕方に走っていると、最近、日が落ちる時間が日に日に早くなっていることを実感しており、季節が変わり、秋が近づいているように感じています。
今後、日の落ちるのが早くなると、夕暮れ時の交通事故の多発が懸念されます。
夕暮れ時間帯は、周囲の視界が徐々に悪くなり、
・自動車や自転車、歩行者などの発見がお互いに遅れる
・速度の感覚が鈍り、速度を出しすぎる
などが原因となり、兵庫県内においても、交通死亡事故が多く発生しています。
自動車を運転するときは、前照灯の早めの点灯、ハイビームでの走行等を行うとともに、歩行者や自転車利用者は明るい服装や反射材の着用により、交通事故を起こさないよう、遭わないように注意してください。
1 運動期間 9月21日(土)から9月30日(月)までの10日間
2 運動重点
① 反射材用品等の着用推進や安全な横断方法の実践等による歩行者の交通事故防止
② 夕暮れ時以降の早めのライト点灯やハイビームの活用促進と飲酒運転等の根絶
③ 自転車・特定小型原動機付自転車利用時のヘルメット着用と交通ルール遵守の徹底
南あわじ警察署では、夕暮れ時や夜間の歩行者の交通死亡事故抑止対策として「自光式反射材」の着用を促進する「南あわじホタル作戦」を実施しています。
早朝・夜間の薄暗い時に出歩く場合は、「自光式反射材」を身につけて、自ら光って事故防止‼
みんなの力で交通事故ゼロを目指しましょう‼
信号無視や携帯電話を使用しながらの運転など、自転車の交通違反に反則金を納付させる、いわゆる「青切符」による取締りを導入する改正道路交通法が、令和6年5月24日に公布され、公布から2年以内に施行されることになっており、その改正ポイントは、次に掲げる①から③ですが、そのうち②に記載されている罰則の強化にかかる改正が令和6年11月1日に施行されます。
① 反則金の導入[公布(令和6年5月24日)から2年以内]
16歳以上の信号無視や一時停止等は交通反則制度(反則金納付)の対象に
② 罰則の強化(令和6年11月1日から)
自転車運転中の携帯電話使用等の禁止、酒気帯び運転の罰則規定の整備
③ 安全の確保[公布(令和6年5月24日)から2年以内]
自動車が自転車の右側を通過する場合
○ 自動車は、その間隔に応じた安全な速度で進行することの義務付け
○ 自転車は、できる限り道路の左側端に寄って通行することを義務付け
自転車は車両です。交通ルールを守って交通事故を防止しましょう!
令和5年中、県下で認知した特殊詐欺被害は1,224件で、その多くが、犯罪者グループから、自宅電話に架かってきたの電話に、被害者が対応したことが切っ掛けとなり、被害に遭っています。
南あわじ市内でも、本年既に8件、約1,100万円の還付金詐欺が発生しており、うち5件が、被害者が、自宅の固定電話に架かってきた犯人の電話に応対したことが被害の切っ掛けとなっています。
警察では、特殊詐欺の被害に遭わないためには、
知らない人から架かってくる電話には、出ない
ことが、被害を防止するために極めて有効だと考えており、「固定電話スリーガード作戦」
① 防犯機能付き電話機等の買い換え
② NTT西日本が提供するナンバー・ディスプレイ等の無償化サービス
③ 国際電話番号の発着信休止手続き
の3つの対策を強力に推進しています。
詳細は、南あわじ署や最寄りの交番・駐在所に連絡してください。
これら3つの対策を活用して大切な財産を守りましょう。
8月29日、台風10号の接近に伴い、南あわじ市付近で1時間に約110ミリの猛烈な雨を観測し、線状降水帯の発生により「顕著な大雨に関する気象情報」が県内で初めて発表されました。
南あわじ市では、大雨の影響により、道路冠水や道路陥没、土砂崩れ等の被害がありましたが、幸いにも怪我をされた方はいませんでした。
これからの時期は、引き続き、台風の発生・接近が心配されることから、大雨による災害から身を守るポイントをいくつかご紹介します。
① 事前の確認
ハザードマップ等で、危険箇所をあらかじめ確認しておきましょう。
② 冠水した道路には注意
冠水状態の道路を車で通行すると、ブレーキの効きが悪くなったり、車が立ち往生してしまう等、思わぬトラブルにつながることもあり、大変危険です。
無理な通行は避け、迂回する等、安全を最優先しましょう。
冠水場所で立ち往生してしまった場合は、車内から脱出し、安全な場所に避難しましょう。
万が一の場合に備えて、車内に緊急脱出用ハンマー等の脱出用品を備え付けておきましょう。
③ 土砂災害に注意
崖の近くや山沿いでは、警報が発表されていなくても注意しましょう。
土砂災害の前兆が見られたら、避難しましょう。
※ 土砂災害の前兆
崖崩れ・・・崖にひび割れができる。小石がパラパラと落ちてくる。
地滑り・・・地面のひび割れや陥没等ができる。崖等から水が噴き出す。
土砂流・・・山鳴りがする。急に川の水が濁り、流木が混ざり始める。
腐った土の臭いがする。
自然現象である風水害や土砂災害は、人間の力では止めることはできませんが、災害の被害は、平素からの準備によって、減らすことができます。
いざ災害が発生したときに、適切な行動がとれるよう、平素から、避難場所や安全な避難経路等について確認する等して、災害に備えましょう。
南あわじ警察署長 中井 秀樹