南あわじ警察署長の中井です。
東京などの首都圏では、住宅において強盗事件が多発しています。
この南あわじ市内におきましては、そのような強盗事件は発生していませんが、市民の皆さんが安心して生活していただけるよう、深夜のパトロールや防犯指導を強化しています。
先日、郡部で暮らしている母親から、「電気代が節約できますよと言われ、つい、家族構成の話してしまった。どうしよう。」の電話があり、母親には、いつも知らない番号の電話には出ないよう言っているのですが、今後は、心当たりのない電話に出た場合は、会話の中で、家族構成やお金の話がでれば、すぐに電話を切るよう伝えました。
犯人は、実在する機関や企業等を騙り、言葉巧みに、被害者の資産や家族構成等を聞き出そうとしますので、「知らない電話番号には出ないこと。」、「家族構成や資産状況を聞かれれば、すぐに電話を切ること。」を徹底してください。
また、来訪者については、インターホン等で相手を確認してから対応することとし、身分証を提示しないなど、不審なセールス、工事業者が来た際は、警察まで通報してください。
11月4日、「福良港津波防災インフラ完成式典」に出席しました。
式典は、南海トラフ地震等に備え、福良港に防波堤等のインフラが整備されたことに伴い開かれたもので、整備されたインフラにより、マグニチュード8.4クラスの地震よる津波に対し、
○ 堤内地の浸水面積を約6割縮減
○ 人家部の浸水深を概ね1メートル以内に低減
させることができ、マグニチュード9.0クラスの地震よる津波では、
○ 堤内地の浸水面積を約3割縮減
できるということです。
しかし、津波被害から身を守るためには、防災インフラの整備など、ハード面の対策が重要であることは言うまでもありませんが、私たち一人一人が、平素から津波に備えることも重要です。
式典において、来賓の方が、「津波てんでんこ」を紹介し、津波から身を守るためには、日頃から、住民の方が避難訓練を積んで、備えることが大切であると話されていました。
「津波てんでんこ」とは、東北の三陸地方に伝わる津波が来たときのための言い伝えで、「地震が起きたら津波が来るので、各自、てんでばらばらに逃げろ」という意味だそうです。
「津波てんでんこ」をする上で、大切なことは、家族や近所の友達も、確実に「てんでんこ」で、高台などの安全な場所に逃げていることです。
そのためには、離れ離れになった家族を探して逃げ遅れたり、判断を迷うことがないように、日頃から、家族や周りの皆さんと、いざというときの避難方法やどこに逃げるかなどを話し合っておきましょう。
【煙島水門】
【洲崎水門】
〇 日頃の備え
日頃からハザードマップ等で危険な場所や避難場所について確認しておきましょう。
〇 正しい情報を入手
災害時にはテレビ、ラジオ、防災行政無線等から正確な情報を入手しましょう。
〇 早期の避難開始
津波警報等が発表されれば、すぐに避難することが重要です。
海辺や川から離れ、より高い安全な場所へ避難しましょう。
〇 避難は「原則」徒歩で
津波からの避難方法は、徒歩が原則です。
自動車による避難は、道路の損傷等による交通障害、渋滞等により動けなくなることで、津波に巻き込まれる可能性があります。
自然現象である大地震や土砂災害は、人間の力では止めることはできませんが、災害の被害は、平素からの準備によって、軽減することができます。
いざ災害が発生したときに、適切な行動がとれるよう、平素から災害に備えましょう。
10月18日、南あわじ市役所第2別館において、
暴力追放・安全安心まちづくり市民大会
が開催され、南あわじ市長をはじめ、防犯協会会長、副会長等が列席され、兵庫少年補導功労者表彰、防犯功労者表彰、兵庫県防犯協会連合会功労者表彰、南あわじ防犯協会功労者表彰、ゆずるは賞等の伝達が行われました。
また、同大会では、「安全で安心なまち・南あわじ市」の実現に向け、市民一人ひとりが人間尊重の精神に徹し、職場や学校はもとより、人と人、人と地域の絆を一層強め、関係機関等との連携を大切にし、犯罪の起きにくい社会づくりに向けて、地域ぐるみで取り組むなど、より一層、努力することを宣言しました。
さらに、篠山市が誇る人気漫才コンビ「まるっち~ず」が招待され、特殊詐欺やロマンス・SNS詐欺等への注意を呼び掛ける漫才を披露し、絶妙な掛け合いに、会場は大いに盛り上がりました。
運転免許がなくても利用できる自転車は、老若男女を問わず、気軽に利用できる便利な乗り物ですが、県下で発生した人身事故のうち自転車が当事者となっているものは、全体の約25%を占めているほか、南あわじ市内においても、自転車に乗車した大学生がトレーラーにはね飛ばされる重傷事故が発生しています。
自転車は道路交通法では「軽車両」に分類されており、車やバイクと同じように「車の仲間」であることから、交通法令を守らなければならず、交通法令を知らなかったではすまされません。
道路交通法が改正され、自転車運転中にスマートフォン等を使用する「ながら運転」の罰則が強化され、「自転車の酒気帯び運転」が新たに罰則の対象となっています。
自転車を安全に利用するため、改めて、自転車の運転に関する正しいルールやマナーを確認しておきましょう。
自 転 車 安 全 利 用 五 則
1 車道が原則、左側を通行 歩道は例外、歩行者を優先
2 交差点では信号と一時停止を守って、安全確認
3 夜間はライトを点灯
4 飲酒運転は禁止
5 ヘルメットを着用
10月26日、福良地区において、防犯・暴力追放パレードが開催されました。
同パレードは、防犯意識及び暴力追放の気運を高め、「明るく住みよい町作り」を目指し、パトカーの先導により、警察官の制服を着用した福良こども園園児等とともに、防犯協会福良地区や住民の皆さんが、暴力追放の横断幕を掲げ行進しました。
現在、兵庫県では、暴力団追放3ない運動+2を推進しており、県民の皆さんに、
① 暴力団を利用しない
② 暴力団を怖れない
③ 暴力団に金を出さない
に加え、
④ 暴力団と交際しない
⑤ 暴力団事務所を作らせない
を、お願いしているところでありますが、特に、この「暴力団事務所を作らせない。」は皆さんの「目」、「耳」から得た情報が重要でありますので、不審な動きがあれば、迷わず警察に相談をお願いします。
「ホンデリング」を知っていますか。
「ホンデリング」とは、「本で支援の輪(リング)が広がってほしい」という願いを込めて行われている活動で、皆さまから寄付いただいた本やCD・DVDを、犯罪等の被害に遭われた方々への支援活動に役立てる社会貢献プロジェクトです。
11月1日から11月30日までの間、南あわじ警察署及び南あわじ市役所にホンデリング専用の箱を設置していますので、皆さまからのご協力をよろしくお願いします。
現在南あわじ市役所公式YouTubeにおいて「ホンデリング」を紹介した広報映像を掲載中しています。
是非、ご覧ください。
動画URL https://youtu.be/qOXOLB3j4qU
みなさんは、「社会貢献型自動販売機」をご存じでしょうか。
「社会貢献型自動販売機」とは、清涼飲料の売上の一部が公益社団法人ひょうご被害者支援センターへの寄附となる自動販売機で、その寄附金は、同センターが行う相談活動や裁判所等への付添いなど、犯罪被害や交通事故に遭われた被害者や、そのご家族に対する支援活動に活用されています。
「社会貢献型自動販売機」の設置にご協力をお願いします。
「公益社団法人ひょうご被害者支援センター」は、適切かつ確実に支援活動が行える団体として、兵庫県公安委員会から兵庫県下で唯一「犯罪被害者早期支援団体」に指定されている(公的認証を受けている)民間の犯罪被害者支援団体です。
南あわじ警察署長 中井 秀樹