国際テロ対策の推進 ~ テロの未然防止に向けて ~
我が国に対するテロの脅威が継続している中、大規模な国際イベント等は、世界的に大きな注目を集めることから、テロの恰好の攻撃対象となる可能性があります。
官民一体となったテロ対策の推進
県警察では、民間事業者や関係団体、地域住民の方々と連携して、国際テロ対策を強化しています。
水際対策
周囲を海に囲まれた我が国において、テロリスト等の入国を防ぐためには、国際空港・港湾において出入国審査、輸出入貨物の検査等の水際対策を的確に推進することが重要です。
県警察では、関係団体等と連携して各種対策を推進するとともに、合同テロ対策訓練を実施することにより、水際対策の強化を図っています。
神戸港テロ対策合同訓練(平成28年6月)
~水際対策の実施状況~
尼崎西宮芦屋港におけるテロ対策合同実動訓練の実施について |
- 実施日 令和5年11月7日
- 実施場所 兵庫県尼崎市西海岸町 尼崎閘門(通称「尼ロック」)
- 内容
尼崎閘門において、『令和5年度 尼崎西宮芦屋港テロ対策合同訓練』を行いました。 テロリスト等の入国を水際で防ぐため、警察(尼崎南警察署・芦屋警察署・西宮警察署・甲子園警察署)、海上保安部、出入国在留管理局、税関、消防等から約70人が訓練に参加しました。 訓練では、「尼ロックに着岸した貨物船の乗組員の中に、刃物や銃器を所持したテロリストが紛れ込んでいる。」という想定等の下、船内検索や手荷物検査、制圧訓練、不審物への対処について、関係各機関との連携を実戦的に確認し、各機関の体制や装備、実地での動きについて相互に理解を深め、事案対処能力を実効的に強化しました。
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管理者対策
爆発物の原料となり得る化学物質については、薬局、ホームセンター等の店舗における購入やインターネットを利用した購入が可能な状況にあり、近年、国内においても市販の化学物質から爆発物を製造する事案が発生しています。
このため、これらの化学物質の販売事業者に対して個別訪問を行い、販売時における本人確認の徹底、盗難防止等の保管管理の強化を要請しています。
このほか、学校、旅館、インターネットカフェ、レンタカー業者等との連携体制の構築を図り、テロ等違法行為の未然防止に努めています。
爆発物原料取扱事業者に配布しているビラ
第15回兵庫県爆発物原料取扱事業者等連絡協議会総会 |
- 実施日 令和6年2月26日
- 実施場所 兵庫県警察本部
- 内容
爆発物の原料となり得る化学物質の販売事業者等と警察とで構成された「兵庫県爆発物原料取扱事業者等連絡協議会」の総会を開催し、約30名の会員(販売事業者、関係団体、関係機関等)が参加しました。 外事課国際テロリズム対策室長による情勢報告、公益財団法人総合安全工学研究所専務理事による講演等を通じて、爆発物を用いたテロの未然防止についての機運を高めました。
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各種管理者対策(クリックしてください)
第11回兵庫県爆発物原料取扱事業者等連絡協議会総会 |
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皆さんへのお願い
テロを未然に防止するためには、民間事業者や県民の皆さんからの情報提供が必要不可欠です。
例えば、公共機関等、テロに狙われるおそれのある施設やその付近で
- 見慣れない物が置き去りにされている。
- 見かけない車が長時間停まっている。
- 見かけない人が、地図を見ながら写真やビデオを撮影したり、何度も行ったり来たりしている。
など、少しでも「おかしいな」「不審だな」と感じたときは、警察に通報をお願いいたします。