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児童ポルノの根絶

児童ポルノ事犯の現状

全国における児童ポルノ事犯の送致件数・人員は増加傾向にあり、平成30年は、3,097件(2,315人)を検挙し、被害児童数は1,276人となるなど、検挙件数、検挙人員は過去最多となっています。
特に、自分の裸体を撮影してメール等で送らされる「自画撮り」被害が全体の約4割を占めており、増加傾向にあります。

児童ポルノとは…

写真、電磁的記録(電子的方式、磁気的方式その他人の知覚によっては認識することができない方式で作られる記録であって、電子計算機による情報処理の用に供されるものをいう。)に係る記録媒体その他の物であって、次の各号のいずれかに掲げる児童の姿態を視覚により認識することができる方法により描写したものをいう。
  1. 児童を相手方とする又は児童による性交又は性交類似行為に係る児童の姿態
  2. 他人が児童の性器等を触る行為又は児童が他人の性器等を触る行為に係る児童の姿態であって性欲を興奮させ又は刺激するもの
  3. 衣服の全部又は一部を着けない児童の姿態であって、殊更に児童の性的な部位(性器等若しくはその周辺部、臀部又は胸部をいう。)が露出され又は強調されているものであり、かつ、性欲を興奮させ又は刺激するもの

児童ポルノ所持罪(自己性的目的)について

 自己の性的好奇心を満たす目的で児童ポルノを所持した者は、取締りの対象になっており、違反した者は、1年以下の懲役又は100万円以下の罰金に処せられます。
詳しくは、こちら(法務省サイト)をご覧ください。

盗撮による児童ポルノ被害に注意!

盗撮により児童ポルノを製造する行為も処罰の対象となっています。
盗撮手段としてこれまでに、腕時計型等の特殊な録画機器が使用された事件もあることから、公衆浴場、プールや更衣室等で不審な行動をとる者には十分注意してください。
  1. 児童ポルノの自己性的目的所持のほか、製造、提供、提供等目的で所持するなどした者は、「児童買春、児童ポルノに係る行為等の規制及び処罰並びに児童の保護等に関する法律」に違反し、厳しく処罰されます。
  2. 兵庫県警察を始め全国の警察では、児童ポルノ事犯を厳正に取り締まっています。
  3. 児童ポルノを発見した方は、最寄りの警察署へ情報をお寄せください。

児童ポルノは、絶対に許さない

児童ポルノは、児童の人権を踏みにじるもの!!

児童ポルノは、児童が性的虐待や性犯罪の被害を受けている姿の記録そのものであり、また、低年齢児童が被害者となる児童ポルノの多くが、その手段として強制性交等や強制わいせつの被害に遭っているなど、児童ポルノは児童の人権を著しく侵害する悪質な犯罪です。

被害児童の苦しみは、将来にわたって続く!!

一旦インターネット上に流出すれば、回収は事実上不可能であり、10年以上前に製造された児童ポルノが依然として流通し続けている実態があるなど、将来にわたって被害児童の苦しみは続きます。

児童ポルノ等の被害に遭わないために

インターネットの危険性を知ることが大切

インターネットは、パソコン、携帯電話、スマートフォンのほか、子供たちが持っているゲーム機等からも接続が可能であり、非常に便利で、現在の生活には欠かせないものになっていますが、児童など未成年者を性の対象として狙っている大人も、同じインターネットの環境に存在していることを認識してください。

インターネットで知り合った人と直接会わない

出会い系サイトやゲームソフト、コミュニティサイトを通じて知り合った人と安易に会ったことで、児童ポルノやわいせつな被害に遭う場合もあります。
「親には内緒で、二人っきりで会おう。」などと言う相手とは、絶対に会ってはいけません。

自分の写真を送ってはいけない(「自画撮り」しない)

顔写真を安易に送ったことをきっかけに、「顔写真を悪い連中にばらまく」などと脅されて、裸の写真などを要求されることもあります。

また、ネット上で知り合った相手について、同年代の女の子だと思っていたら、実は成人男性だったということもあります。「身体の悩みを聞いてあげる」「誰にも見せないから、裸の写真を送って欲しい」などと言われても、絶対に写真を送ってはいけません。
ネット上に写真が一度でも出れば、見た人が保存したり、画像のコピーが繰り返されるなどして、完全に回収することは不可能となります。
あなたが大人になっても、知らない人たちが、あなたの写真を見ることになります。
保護者の方々へ
今の時代は、子供でもインターネットを当たり前のように使っています。
しかし、子供が自由にインターネットを使うのは、言い換えれば、繁華街を自由に歩き回るようなもの。中には、悪質な店や風俗店もあります。
子供を犯罪被害から守るために、子供が使用する携帯電話、スマートフォンには必ずフィルタリング、アプリの利用制限を利用し、ネット社会の危険性・ネット利用上の約束事などを家庭で話し合うことが大切です。