令和6年中の県内の非行少年は2,343人で、前年に比べて187人(8.7％)増加している。
また、喫煙や深夜はいかい等により補導された不良行為少年は15,763人で、前年に比べて2,060人(15.0％)増加している。

			令和6年	令和5年	増減
					人員	率（%）
非行少年			2,343	2,156	187	8.7
	刑法犯少年		1,880	1,692	188	11.1
		犯罪少年	1,200	1,037	163	15.7
		触法少年	680	655	25	3.8
	特別法犯少年		369	333	36	10.8
		犯罪少年	290	267	23	8.6
		触法少年	79	66	13	19.7
	ぐ犯少年		94	131	-37	-28.2
不良行為少年			15,763	13,703	2,060	15.0

全刑法犯に占める少年の割合は、平成28年以降は10パーセント台まで減少しているものの、令和５年に増加に転じ、昨年も増加している。

		令和２年	令和３年	令和４年	令和５年	令和６年
全刑法犯検挙・補導人員		11,407	10,688	10,608	11,607	11,916
	少年	1,520	1,420	1,253	1,692	1,880
	成人	9,887	9,268	9,355	9,915	10,036
少年の占める率(%)		13.3	13.3	11.8	14.6	15.8

(罪種別)

			令和６年		令和５年		増減
				構成比		構成比	人員	率（%）
刑法犯少年			1,880	100	1,692	100	188	11.1
	凶悪犯		50	2.7	46	2.7	4	8.7
	粗暴犯		432	23.0	369	21.8	63	17.1
	窃盗犯		862	45.9	824	48.7	38	4.6
	知能犯		44	2.3	39	2.3	5	12.8
	風俗犯		115	6.1	72	4.3	43	59.7
	その他		377	20.1	342	20.2	35	10.2
		うち占有離脱物横領	80	4.3	72	4.3	8	11.1

(学職別)

			令和６年		令和５年		増減
				構成比		構成比	人員	率（%）
刑法犯少年			1,880	100	1,692	100	188	11.1
	未就学児
	学 生 ・ 生 徒	小学生	366	19.5	332	19.6	34	10.2
		中学生	593	31.5	558	33.0	35	6.3
		高校生	528	28.1	423	25.0	105	24.8
		その他	84	4.5	75	4.4	9	12.0
	有職少年		216	11.5	195	11.5	21	10.8
	無職少年		93	4.9	109	6.4	-16	-14.7

(初発型非行)

		令和６年		令和５年		増減
			構成比		構成比	人員	率（%）
初発型非行		776	100	701	100	75	10.7
	万引き	441	56.8	443	63.2
	オートバイ盗	96	12.4	31	4.4	65	209.7
	自転車盗	159	20.5	155	22.1	4	2.6
	占有離脱物横領	80	10.3	72	10.3	8	11.1
	刑法犯少年に占める割合(%)	42.0	-	41.4	-	-0.1ポイント

特別法犯により検挙・補導した少年は369人で、前年に比べて36人（10.8％）増加している。
このうち、薬物関係法令違反で検挙・補導した少年は100人で、前年に比べて８人（8.7％）増加している。

			令和６年	令和５年	増減
					人員	率（%）
特別法犯少年			369	333	36	10.8
	軽犯罪法		164	111	53	47.7
	迷惑防止条例		13	44	-31	-70.5
	銃刀法		20	17	3	17.6
	廃棄物処理法		12	6	6	100.0
	児童買春・児童ポルノ		22	35	-13	-37.1
	薬 物 関 係	覚醒剤取締法	5	5
		大麻取締法	86	84	2	2.4
		麻薬取締法	5	1	4	400.0
		その他の薬物法令	4	2	2	100.0
	その他の法・条例		38	28	10	35.7

不良行為で補導した少年は15,763人で、前年に比べて2,060人（15.0％）増加している。

			令和６年	令和５年	増減
					人員	率（%）
不良行為少年			15,763	13,703	2,060	15.0
	粗暴行為等		59	37	22	59.5
	怠 惰 ・ 浪 費	深夜はいかい	4,453	4,064	389	9.6
		家出	71	40	31	77.5
		怠学	122	147	-25	-17.0
		その他	74	63	11	17.5
	不健全性的行為等		7	12	-5	-41.7
	飲酒		546	494	52	10.5
	喫煙		9,546	7,921	1,625	20.5
	薬物乱用		4		4
	その他		881	925	-44	-4.8

福祉犯は、検挙人員は164人（前年対比＋10人、＋6.5％）、検挙件数は338件（前年対比＋83件、＋32.5％）、被害児童数は315人（前年対比＋127人、＋67.6％）で、いずれも前年に比べて増加している。
(１)福祉犯検挙人員

		令和６年	令和５年	増減
				人員	率（%）
検挙人員		164	154	10	6.5
	児童福祉法		3	-3	-100.0
	児童買春・児童ポルノ法	30	71	-41	-57.7
	職業安定法
	労働基準法	1		1
	青少年愛護条例	37	47	-10	-21.3
	風俗営業適正化法	2	3	-1	-33.3
	性的姿態撮影等処罰法	91	26	65	250.0
	16歳未満面会要求等	2	1	1	100.0
	その他	1	3	-2	-66.7

(２)福祉犯検挙件数

		令和４年	令和５年	増減
				件数	率（%）
検挙件数		338	255	83	32.5
	児童福祉法	1	3	-2	-66.7
	児童買春・児童ポルノ法	123	138	-15	-10.9
	職業安定法
	労働基準法	1	1
	青少年愛護条例	50	66	-16	-24.2
	風俗営業適正化法	6	5	1	20.0
	性的姿態撮影等処罰法	150	38	111	284.6
	16歳未満面会要求等	6	1	5	500.0
	その他	1	2	-1	-50.0

(３)福祉犯被害少年

			令和６年		令和５年		増減
				構成比		構成比	人員	率（%）
被害少年			315	100	188	100	127	67.6
	未就学児		5	1.6	2	1.1	3	150.0
	学 生 ・ 生 徒	小学生	21	6.7	27	14.4	27	40.3
		中学生	94	29.8	67	35.6	27	40.3
		高校生	163	51.7	78	41.5	85	109.0
		その他	15	4.8	2	1.1	13	650.0
	有職少年		13	4.1	7	3.7	6	85.7
	無職少年		4	1.3	5	2.7	-1	-20.0

凡例：本ページで使用している用語の意義は次のとおりです。

1. 犯罪少年
   罪を犯した１４歳以上２０歳未満の少年
2. 触法少年
   刑罰法令に触れる行為をした１４歳未満の少年
3. 刑法犯少年
   刑法に触れる行為をした犯罪少年及び触法少年（交通事故に関連する刑法の罪を除く。）
4. 特別法犯少年
   刑法以外の法令に触れる行為をした犯罪少年及び触法少年（交通法令違反又は自動車の運転により人を死傷させる行為等の処罰に関する法律違反を除く。）
5. ぐ犯少年
   保護者の正当な監督に服しないか、自己又は他人の徳性を害する行為をするなどの理由があって、その性格又は環境に照らし、将来罪を犯すおそれのある少年(特定少年を除く)
6. 不良行為少年
   飲酒、喫煙、深夜はいかい、その他自己又は他人の徳性を害する行為をしている少年
7. 非行少年
   犯罪少年、触法少年及びぐ犯少年の総称
8. 初発型非行
   非行の動機・手口が比較的単純で、初期的段階の非行といわれる万引き、オートバイ盗、自転車盗及び占有離脱物横領の総称
9. 福祉犯
   児童買春等、少年の心身に有害な影響を与え、少年の福祉を害する犯罪の総称
10. ※　図表による構成比については、四捨五入の関係で、合計の数値と内訳の数値の計が一致しない場合がある。