警察署の紹介－篠山警察署

　丹波篠山市のみなさんこんにちは！　篠山警察署長の池添です。

　朝晩の冷え込みで、ストーブと炬燵が恋しい時期となってきましたが、皆さんいかがお過ごしでしょうか。

　週末に大国寺と文保寺のもみじ、銀杏を楽しんできました。
　お寺の歴史に触れつつ、もみじのトンネルと野鳥のさえずりを聞きながら、癒されてきました。
　そろそろ、紅葉も終演のころとなりますが、市内のお寺を散策していきたいと思います。

　さて、11月22日、市内で「安全・安心な丹波篠山をつくる」市民の集いが開催され、たくさんの方々にご参加いただきました。
会場のみなさまにお伝えした市内の治安情勢とワンポイントについてお伝えします。

●　犯罪の発生については、令和６年は刑法犯認知件数が120件、6割が窃盗、治安が一番悪化した22年前の平成14年の974件と比べると1/8まで減っております。
　犯罪率（人口千人あたりの犯罪の発生）では、当市は3.2件、県下平均7.1件、隣の丹波市は5.5件、三田市は4.8件となっており、統計上は県下一治安がいいまちとなります。
　今年に入って、認知件数が若干増えていますが、特殊詐欺以外で大きく目立つ犯罪の発生はありません。
　この数字は、皆さんと協力してできるだけ維持していきたいと思います。
　ワンポイントとしては、「違和感のある不審者、不審車両は遠慮なく110通報。」です。
　犯罪者は、声を掛けられる、見られることを嫌がり、犯行を断念します。
　通報があれば、警察官がピンポイントで職務質問をして、抑止効果が絶大となりますので、遠慮なく110通報してください。

●　詐欺についてです。今、全国、県下ともに特殊詐欺や投資詐欺が社会問題となっています。当署でも、多くの被害や相談を受けています。手口も巧妙化し、ほとんどが、固定電話、携帯電話に、犯人側からいきなりかかってきて、冷静さを失わせて騙すものです。
　ワンポイントとしては、「電話は常に留守番電話設定。」です。
　電話で相手と話してしまうと必ずマインドコントロールされ、大切なお金をもっていかれます。
　今日からでもすぐに始められるのが常時留守電設定です。犯人側は録音されることを嫌がります。知り合いであれば、切れてからかけなおすようにしてください。

●　交通事故の情勢についてですが、今年の人身事故は例年と同水準ですが、残念なことに死亡事故が２件、４月、６月に国道176号線で発生しました。
　令和６年の人身事故が96件であり、人口１万人あたりでみると、当市が24件に対して、丹波市、三田市がそれぞれ15件、周辺のまちより事故が多いという結果でした。
　当市は観光地であり市外からの車の流入が多いこと、霧や凍結などの自然環境も影響しているとは思うが、十分注意して運転をする必要があります。
　ワンポイントとしては、「走りなれた道ほど、油断大敵。」です。いつもの道は、気が緩み、衝突事故が多く発生しています。夕方以降はハイビームを基本として意識的に注意した運転をしてください。

●　暴力団情勢についてですが、当市は暴力団関係事務所の把握はありません。平成27年に山口組が分裂して、この夏で10年になりますが、この間で、兵庫県内では、抗争事件が21件（うち発砲事件８件、死者４人）発生しています。
　今年も１月に神戸市北区の山口組組長宅に、拳銃をもった男が侵入し、車に放火しましたが、警察官が現場で逮捕しています。
　ワンポイントとしては、「篠山署は24時間、相談を受けつけます。」です。
　暴力団や半グレ集団など、いわゆる反社会的勢力は、人の弱みに付け込んで、不当要求等に至り、要求額などもエスカレートしていくので、事業者以外で個人の方でも、困りごとは遠慮なく篠山署に相談してください。

　いろいろと申し上げましたが、この情報をご近所、ご家族の方々との話題にしていただければと思います。
　丹波篠山から「犯罪被害を出さない」「交通事故を発生させない」という信念のもと、皆様と関係機関が連携し、より一層の取組を進めていきたいと思いますので、どうぞよろしくお願いします。